【Alden超入門】初めてオールデンを買おうと思った方に捧ぐまとめ!
- この記事は、次のような方に向けて書きました!
- Alden(オールデン)超入門・目次!
- 【Topic1】どんな素材があるの?
- 【Topic2】どんなカラーがあるの?
- 【Topic3】どんなモデルがあるの?
- 【Topic4】どんなラスト(木型)があるの?
- サイズについての記事一覧
- 【Topic5】どこで買えるの?
- 【Topic6】どこで買うべきなの?
- 【Topic7】価格はどれくらいなの?
- 【Topic8】最初に買うべきモデルは?
- 【Topic9】レアカラーはどうやって手に入れるの?
- 【Topic10】靴磨きや履きおろし前の準備は何をすれば良いの?
- 【関連】オールデン初心者に捧げるまとめ!
- 【関連】そもそも、なぜオールデンにハマる人が続出するのか?
- 【関連】靴職人カタオカケンさんの「はじめてのオールデン」もオススメ!
- まとめ
- Alden超入門記事一覧!
この記事は、次のような方に向けて書きました!
- オールデン初購入を考えている方
- 雑誌やネットの情報を見てもよく分からない方
- 手探りで1,2足買ったけど、分からないことが多い方
正直オールデンは、初心者には全体像が掴みにくいブランドです。
その理由は、主に3つあります。
- ショップや国によって、展開モデル・ラスト・カラー等が大きく異なる
- ここ10年を見ても、展開カラー・ラスト・販売方法等が変わった(今も変わり続けている)
- ショップや個人によって、発信する情報が断片的になりがち
そこでこの記事では、「全体像を理解するための基礎知識」をご紹介します!
この記事を読んで頂ければ、
- どんなモデルがあるの?
- コードバン靴って希少なの?
- 一体どこで買えるの?どこで買うべきなの?
- ウイスキーコードバンって、もう製造されてないの?
こういった疑問が解消されるはずです。
僕はこれまで、新品・中古のオールデンを、国内外で数十足買いました。
そして日本のオールデンファンはもちろん、海外の超絶コレクターともやり取りをしています。
この記事には、そこで得た知識・経験を総動員しました!
※ 逐一断りませんが、僕が知る限りの情報、個人的な見解です。
Alden(オールデン)超入門・目次!
【Topic1】どんな素材があるの?
【Topic2】どんなカラーがあるの?
【Topic3】どんなモデルがあるの?
【Topic4】どんなラスト(木型)があるの?
【Topic5】どこで買えるの?
【Topic6】どこで買うべきなの?
【Topic7】価格はどれくらいなの?
【Topic8】最初に買うべきモデルは?
【Topic9】レアカラーはどうやって手に入れるの?
【Topic10】靴磨きや履きおろし前の準備は何をすれば良いの?
【Topic1】どんな素材があるの?
アメリカ・シカゴのHORWEEN(ホーウィン)製Shell Cordovan(シェルコードバン)を使用した革靴が超有名!
オールデンに興味を持つ方の大半が、最初はコードバンだと思います。
ただ、コードバン以外でも複数の素材が展開されています。
基本として抑えたい3つの素材!
- コードバン
- カーフ
- スエード
コードバンは、「希少」や「枯渇」と言われることがあります。
確かに一頭の馬から採れる量は少ないですが、「市場に出回ること自体が希少」ということはありません。
ショップによっては「数年ぶりの入荷」ということもあるようですが、アメリカではどんどん製造されてます。
【Topic2】どんなカラーがあるの?
Instagramやブログを見ると、様々なカラーを見かけます。
一方で、「レアカラー」という単語もよく見かけます。
一体どれがレアカラーで、どれくらいレアなのか、分かりづらいですよね。
基本素材のカラー展開!
- コードバン
→13色(定番2色+レアカラー11色)。呼び方は全ショップ共通。 - カーフ
→おそらく3~5色程度。ショップによって呼び方が違うのでややこしい - スエード
→おそらく5~10色程度。ショップによって呼び方が違うのでややこしい。
コードバンは13色!
- ダークバーガンディ(カラー8(エイト)、No.8(ナンバーエイト))
- ブラック
- ウイスキー
- シガー
- ラベロ
- マホガニー
- カラー2
- カラー4
- ダークブラウン
- エスプレッソ
- アマレット
- モカ
- オールドブロンズ
定番色はブラックとダークバーガンディのみ!
「常時在庫が豊富」とは言わないまでも、店頭やネットで普通に買えるのはブラックとダークバーガンディーのみ。
それ以外が、「レアカラー」と呼ばれます。
すぐ購入できるカラーが豊富なブランドだと、最初に何を買うか迷います。
その点オールデンは、「一足目はコードバン」という方が多く、普通に買えるのは2色なので、ある意味選びやすいです。
もちろん、一足目から中古市場でレアカラーを買うのもありです!
レアカラーでも事情は様々!
一口に「レアカラー」と言っても、継続的にリリースされているカラーもあれば、一時期だけリリースされたカラーもあります。
具体的には次の通りで、継続的にリリースされているのはウイスキー・シガー・ラベロの3色。
その他の色は、今後のリリースは未定です。
- ウイスキー・シガー・ラベロ
→継続的に製造されているカラー(とは言え普通に買える状況ではありません)。 - マホガニー
→「廃盤」と言われていましたが、2017年に2つのショップ(Alden of Carmel,Brick + Mortar)から各1モデルリリース。 - カラー2
→2014年〜2015年、2つのショップ(Alden of Carmel,Tassels)から各1モデルリリース。 - カラー4
→2010年〜2012年頃、12モデルリリース。
2020年、約8年ぶりに復活し、その後多くのモデルがリリース。継続的にリリースされるとの噂(それでもレアカラーはレアカラー)。 - ダークブラウン
→2009年、Alden125周年を記念して日本限定で7モデルリリース。 - エスプレッソ
→2016年、株式会社ラコタ25周年を記念して日本限定で2モデルリリース。 - アマレット
→2018年、3つのショップ(CITISHOES,Leather Soul,もう1つは不明)から各1モデルリリース。 - モカ
→2018年、2つのショップ(Leffot,Cappelletto)から各1モデルリリース。その後、Alden San Franciscoなどから複数リリース。 - オールドブロンズ
→2019年4月、オールデン社が直々に作った上で、アメリカを含む複数のショップに同じモデル(キャップトゥブーツ)を配布。今後のリリースは不明。
各レアカラーのモデルリスト
カーフ&スエードについて
ショップが独自の名前を付けられるため、「違う名前でも同じカラー」という場合は多いです。
また写真や個体差で結構差があるので、正確な展開数は分かりません。
ただブラック・ライトブラウン系・ダークブラウン系はあるので、革靴としての基本色は抑えられています。
なお、コードバン以外の素材ではレアカラーはありません。
【Topic3】どんなモデルがあるの?
別注品ではない「カタログモデル」は、実はそれほど多くありません。
※カタログは、Alden本社HPで見られます。
他方、ショップ独自の別注品は頻繁にリリースされています。
ただ別注品とは言え、プレーントゥやロングウイングチップ等、ベースとなるモデルは決まっています。
ベースとなる現行モデルは、下記記事にまとめました。
【Topic4】どんなラスト(木型)があるの?
ラストによって、フォルム・履き心地・サイズが変わります。
最も基本となるラストは、バリーです。
日本ではモディファイドも有名ですが、モディファイドのコードバンモデルを作れるのは日本・ANATOMICA・Moulded Shoe(アメリカ)のみ。
カーフならAlden NYやThe Shoe Mart等も作れますが、アメリカでの展開は少ないです。
基本ラストは13種類!
画像出典:The Shoe Mart
上記画像のラストに、379X・トムを足した13種類が基本です。
- バリー
→990(バーガンディコードバン・プレーントゥ)、975(バーガンディコードバン・ロングウイングチップ)、1339(バーガンディコードバン・チャッカブーツ)など - トゥルーバランス
→インディブーツなど - モディファイド
→54321(バーガンディコードバン・Vチップ)など - バン
→主にローファー - トレモント
- グラント
- レイドン
- プラザ
- カプリ(コプレイ)
- ハンプトン
- アバディーン
→2210(バーガンディコードバン・NST)、タッセルローファー等。 - 379X(通称:ミリタリー)
→日本のタンカーブーツなど。2018年からアメリカ本土でも展開スタート。 - トム
国やショップによって基本ラストは異なる!
日本の基本ラスト
- バリー
- モディファイド
- 379X
- バン
アメリカの基本ラスト
- バリー
- プラザ
- アバディーン
- バン
初オールデンにオススメのラスト!
- 紐靴・・・バリーかモディファイド
- ブーツ・・・バリーか379X
- ローファー・・・バン
理由は、定番モデルに使われているラストで、ユーザーも多いためサイズ感が掴みやすいからです。
サイズについての記事一覧
【Topic5】どこで買えるの?
大別すると、①日本か海外か、②新品か中古(未使用品含む)かによります。
それぞれメリット・デメリットがあり、どれが一番良いとは言えません。
どれか一つに絞る必要はなく、欲しいモデル・予算・コンディション等によって使い分けるのがオススメ!
詳しくはこちらに書きました。
【Topic6】どこで買うべきなの?
Topic5でご紹介したメリット・デメリットを理解した上で、何を重視するか次第です。
初オールデンであれば、やはり店頭で実際に見て・履いて買うのがオススメ!
【Topic7】価格はどれくらいなの?
Topic5同様、①日本か海外か、②新品か中古(未使用品含む)かによります。
あえてザックリ言うと、海外で買う方が安い傾向にあります。
とは言え日本の店頭で買えば、実物を見て買える、試着できる、直接接客を受けられる等の大きなメリットがあります(通販でも、トラブル時の対応が楽)。
もちろん、魅力的な日本限定モデルも沢山あります。
また、個人輸入特有のデメリットもあります(日本語が通じない、実物を見て買えない、試着できない、トラブル時の対処が大変等)。
ですから、価格だけを見て「個人輸入の方が良い」とは言えません。
具体例1(日本で新品を買う場合)
例えばラコタハウスで定番975(バーガンディコードバン・ロングウイングチップ)を買うと、140,800円(税込)。
他方SHIPSで全く同じモデルを買うと、123,200円(税込)。
2016年にラコタハウスで値上げがあった際、価格が2種類に分かれた記憶です。
理由は分かりませんし、この先も分かりません。
時折、「安い方は品質が悪いのでは?」と心配される方もいらっしゃいます。
しかし同じ型番であれば同じモデルであり、品質に差は無いという認識です。
ただし同じモデルでも、ラコタハウス以外だとインソールがダブルネームになることがあります。
それが「良い」という方も、「嫌だ」という方もいらっしゃいます。
具体例2(アメリカで新品を買う場合)
先程例に挙げた975をAlden NYで買うと、$782。
仮に$1=110円で計算すると、86,020円です。
ただ日本への発送不可のため、転送業者の利用等が必要です。
そして上記本体価格に、
・ショップからアメリカ国内の転送業者等への送料
・転送業者等から日本への国際送料
・税金
が上乗せになるので、本体価格だけで考えないようにご注意下さい。
転送業者は、ずっとOPAS(オパス)を使っていてオススメです。
それ以外の国
国によって通貨が異なり、レートも変動するので一概に言えないところです。
また、そもそも日本への発送不可というショップ(国)も多いです。
レアカラーは別格
中古市場でレアカラーの未使用品となれば、15万円以下はまずありません。
モデルによっては、20万円以上も珍しくありません。
仮に日本のショップから直接買うことができても、15万円前後。
アメリカのショップから直接買えれば、基本的に$1000以下で買えますが、ショップによっては$1500前後です。
しかし、そもそも直接買うこと自体が至難の業です。
何足もノーマルモデルを買って、ようやくレアカラーを一足回してもらえるショップも少なくありません。
【Topic8】最初に買うべきモデルは?
それがどんなモデルであれ、「欲しい」と思った靴を買うべきです!
とは言え、選択肢が多すぎると選びづらいです。
強いて言えば、次の3モデルがオススメです。
- ダークバーガンディコードバン×プレーントゥ(990)
- ダークバーガンディコードバン×ロングウイングチップ(975)
- ダークバーガンディコードバン×Vチップ(54321)
詳しくはこちらに書きました。
【Topic9】レアカラーはどうやって手に入れるの?
インスタやブログを見ると簡単に手に入ったように見えますが、「こうすれば買える」という絶対的な攻略法はありません(それがあれば、そもそもレアじゃないです)。
アメリカの場合は、ノーマルモデルを何足も買ったり、ショップと信頼関係を築いたり、いち早く情報を手に入れる人脈を築いたり、かなりの時間・労力・費用が必要なケースは珍しくありません。
他方日本の場合、店頭販売や抽選販売が採られる傾向にあり、偶々店頭で出会ったり、抽選に当たるケースもあります(確率は極めて低いですが…)。
僕なりの方法論は、下記記事にまとめました!
【Topic10】靴磨きや履きおろし前の準備は何をすれば良いの?
- 履きおろし
- 保管
- 靴磨き
- 修理
それぞれの過程で、「どうすれば良いんだろう?」という疑問が生まれます。
僕のやり方をまとめましたので、下記記事をご覧ください。
【関連】オールデン初心者に捧げるまとめ!
オールデンに興味を持って3年以下の方に向けた連載です。
本記事より踏み込んだ内容になりますが、基礎知識を書いてます!
【関連】そもそも、なぜオールデンにハマる人が続出するのか?
【関連】靴職人カタオカケンさんの「はじめてのオールデン」もオススメ!
まとめ
オールデン初購入を考えている方や、雑誌やネットの情報を見てもよく分からない方に向け、オールデンで展開されている素材・カラー・モデル・ラスト(木型)、どこで買えるのか?価格はどれくらいなのか?最初に買うべきモデルは?レアカラーはどうやって手に入れるのか?といったテーマで基礎知識をまとめました!