HORWEEN訪問!Aldenにも使われるコードバンの製造現場を大公開!|アメリカ旅行記#6

あのHORWEENを訪問!
昨年、念願の初訪問を果たしたアメリカ!そのビッグイベントの一つが、あのHORWEEN(ホーウィン)訪問でした!
ホーウィンといえば、1905年にアメリカ・シカゴで創業した世界的タンナー。様々な革を作っていますが、何と言っても「シェルコードバン」が超有名!
Alden(オールデン)を始め、Heinrich Dinkelacker(ハインリッヒ ディンケラッカー)、Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)等世界中のブランドが採用し、「ホーウィン製シェルコードバン」自体が強いブランド力を持っています。
そんな天下のホーウィンを、オールデン仲間Tuckさんの紹介で訪問し、コードバン製造現場を見せて頂きました!
ついに来た!ここがあのホーウィン!!
アメリカでは定番のUberを使い、郊外にある工場へ!
歴史を感じさせるレンガ造り。
どこまでも続く工場の壁。
これが、世界中のコードバンファンを虜にするホーウィン!
さぁ、入りましょう!ドキドキが止まりません!
まさかの社長がお出迎え!
通されたのは社長室!そして社長のSKIP HORWEENさんと対面!
社長と言っても、作業着姿の超フレンドリーな紳士。社長室もワンルーム程で、書類やサンプルが所狭しと積まれていました。
社長の私物、コードバンバッグ!すごい!欲しい!
早速工場へ!
社長も忙しいのでササッと終わるかと思いきや、めちゃくちゃ丁寧に解説してくださいます!僕は英語がサッパリなので、Tuckさんに通訳してもらいました。
では、各ゾーンごとにご紹介します!
※一応工程順(と思われる順)に並べましたが、何分知識が無いので正確性には欠けると思います!
①原皮ゾーン!
塩漬けにされた原皮が積まれています。ここで屈強な職人が大まかにカットし、次の工程へ。見た目も匂いもなかなかです。
因みに原皮は大体フランス、カナダの一部からだそうです!
②酸洗ゾーン!
毛を溶かして取り除きます。
③タンニンなめしゾーン!
60日かけてベジタブルタンニングを行うそうです。機械の上の方が動いて、革をゆっくり上下させています。
④削り出しゾーン!
コードバンは馬の尻革の内側にあるので、それを削り出していきます。
⑤切り取りゾーン!
広げます。
見る人が見れば、「ここにコードバンがあるぞ!」という境目が分かるそうです。僕にはサッパリ分かりません。
この道40年のベテラン職人が、手際よく切り取っていきます。「メガネ」と言われる形になってきました!
⑥乾燥ゾーン!
大まかに切り出されたコードバンを、ガラスに貼り付けて乾燥させます。「シェル」コードバンは、この二枚貝(シェル)のような形が由来だそうです。
染色前の状態ですが、キレイな白色の部分と茶色っぽい部分があります。これが、その後のカラーに影響するのでしょうか。
左上のちょっと剥がれてる革は、社長が「乾くと剥がれるよ、ほら」って言いながら剥がしてました。
⑦整形
不要な部分を切り取って、しっかりメガネ型になりました!そして原皮と比べると本当に小さい!「一頭の馬から採取できる量が少ない」というのが分かります。
ここで社長自ら磨きを実演!「ワシもまだまだ現役じゃー!」と言わんばかりの華麗な手つき!
あっという間にツヤツヤコードバンが完成!ナチュラルコードバンです!一同感動。
⑧染色ゾーン!
染色したばかりのコードバン!これは感動です!染色シーンは写真NGですが、職人達が手作業で行っています。
⑨検品ゾーン!
完成した革が集められます。棚にはオールデンでは通常展開のないカラーも!
圧巻のコードバンの山!
レアカラーを必死に探すあまり、
僕:「あれはウイスキーですか?」
社長:「いや、あれはカーフじゃ」
という恥ずかしいやりとりもありました。
こちらはバーボンコードバン!すごい!
⑩サインゾーン!
訪問者が記念にサインを残していきます!
「夢のようだ!」と書きたかったんですが、多分トンチンカンな英語です。
おまけ:コードバンに浸透させるオイル!
魚系のオイルで、新品オールデンの匂いはこのオイルらしいです!言われてみると、新品オールデンは魚系の匂いが…。皆さんも嗅いでみて下さい。
最後はコードバンにサインをもらって終了!
本当に丁寧に対応して下さいました。世界的な企業の社長とは思えません。いや、この丁寧さこそが、世界的企業の証なのかもしれません!
バーガンディコードバンを頂きました!
こちらは途中で頂いた生コードバンの切れ端。
衝動買いしたホーウィンTシャツ。いつ着るんだって思ってます。
感想!
まずは、とにかく感動しました。コードバンの製造過程を見る日が来るなんて、想像すらしていませんでした。
そして職人さん達が一つ一つ作業するのを目の当たりにして、コードバン製造の大変さを痛感。オールデンを見る目も変わりました。
更に、工場内は写真撮影可!ブログアップに際して写真チェックは受けましたが、何も言われませんでした!
記念撮影!
僕は、この大舞台でニューバランス。天気が悪かったので、ビビりました。
まとめ
あのホーウィン工場で見てきた、コードバン製造過程をご紹介しました!
TuckさんのHPでも紹介されています!
今回ご一緒した記事(工程順ではなく見て回った順)
前回訪問された記事(工程順)