【動画付まとめ】Alden(オールデン)コードバン革靴|靴磨きの基本(靴みがき方法・道具・頻度)
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コードバン全般編
ウイスキーコードバン編
- Alden(オールデン)の靴磨きをしようと思うけど、何から始めて良いか分からない
- 色々調べたけど、道具や方法が色々あり過ぎて分からない
そんな方に向けて、数十足のオールデンを所有してきた僕が、初心者の方でもすぐに実践できる「超基本」を具体的に解説します。
実際に使ってきたオススメのシューケアグッズも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- カーフの靴磨き
- 履き下ろす際のプレメンテナンス
- 保管方法
- 修理
などは、「Aldenのメンテナンス完全ガイド」にまとめました。
靴磨きの3つのコンセプト!
- 出来るだけ簡単に、同じ道具で、同じ手順で磨く!
→革の状態を見極めたり、微妙に色を調整したり、色んな道具を使い分けるのは大変なので、基本的なことを簡単に。 - ノーワックス派!
→技術と時間が追いつかないのが理由です。決して否定ではありません。 - 色を濃くしたくない!
→特にウイスキーやラベロ等の薄い色。
以上を前提に、靴磨き職人さん・オールデン仲間・本などから学んで、僕が実践している方法をご紹介します!
※僕の方法は、あくまでも僕の好みです。他の方法を否定するつもりは一切ありませんし、自己責任で実践してください。
コードバン靴磨きのステップ!
- シューツリーを入れる!
- 馬毛ブラシでホコリ等を取る!
- クリーナーで汚れ等を落とす!
- クリームで栄養補給!
- かっさ棒で艶を出す!
- 豚毛ブラシでブラッシング!
- グローブクロスで仕上げる!
※3~5回履く度に行います。できれば靴紐を外して行います。
1.シューツリーを入れる!
目的
- 履き皺を伸ばし、磨きやすくします。
道具
- Alden純正か「Collonil(コロニル)アロマティックシダーシューツリー」がオススメ。
- コロニルは、サイズがS・Mという刻み方なので、通販でも買いやすいです。
香りも良く、比較的安いのも魅力。
- 純正ツリーはモディファイドラストに合わないので、モディファイドラストにはSleipnir(スレイプニル)のシューツリーがオススメ。
2.馬毛ブラシでホコリ等を取る!
目的
- ホコリや砂を落とします。
やり方
- ガシガシやらず、優しくササッと払う感じ。
- 履きジワやコバの辺り(靴底をくっつけてある部分あたり)も忘れずに。
道具・個数
- 馬毛ブラシ(豚毛ではありません)。
- 色が移るリスクがあるため、革靴の色の数だけ揃えます。
- 修理屋さんに勧められたコロニル等を使っています。こだわりはありません。
- さらにこだわりたい方には、「THE WAY THINGS GO」の「KINKOU」の馬毛ブラシもオススメ。
3.クリーナーで汚れ等を落とす!
目的
- 汚れや古いクリーム等を落とします。
方法・注意点
- シミになったり、色が濃くならないように注意。
- 特に、ウイスキー・ラベロ等の「薄い色」は慎重に。
- 布(Tシャツの切れ端でOK)を指に巻き付けて、そこにクリーナーを少量(1,2滴程度)付ける。
- 布に付けた後、そのまま靴に行かずに手の平で慣らして水分を分散させる。
- ゴシゴシこすらず、スピーディーに、優しく撫でるように動かす。
- 甲はシミになりやすいので、サイドの目立たない部分で少し水分を慣らしてから甲に行く。
- 乾燥しがちな履き皺部分は、特に少量にする。
- 一瞬シミのようになったら、時間を置く。
- それで戻ることも多い。戻らなかったら、付けすぎや乾燥を疑う。
- 革が乾燥している時は使わない。
- 乾燥度合いはよく分からないので、しばらく靴磨きをしていない時、新品や中古で買った時は、とりあえず乾燥を疑う。
- クリーナーで汚れ等を落としたら、次の工程の前に乾拭きしてクリーナーを拭き取る。
道具
- BootBlack(ブートブラック)シルバーラインの「ツーフェイスローション」→知り合いの靴磨き職人さんの利用率が高いので、購入。
4.クリームで栄養補給!
方法・注意点
- シミや色が濃くなるのに気を付けながら、しっかり栄養を与えます。
- 小さいブラシor布or指先で、全体に塗る。薄く塗り広げていくイメージ。
- 量は、片足米粒2,3粒程度と言われます。とにかく塗りすぎないように。
- ブラシ等に取って、いきなりベチャッと行くとシミになりやすい。
- 甲はシミになりやすいので、サイドの目立たない部分で少し慣らしてから甲に行く。
- 乾燥しがちな履き皺部分は、特に慎重に。
- 油性(クレム1925等)は乳化性よりシミになる危険が高いため、特に薄い色のコードバンには乳化性を使う(乳化性で統一すると楽)。
- 革が乾燥している時は、クリーム塗布でシミになりやすい。
- その場合、まずシミになりづらいデリケートクリームを使う。
- 乾燥の判断は難しいですが、しばらく靴磨きをしていない時、新品や中古で買った時は、とりあえず乾燥を疑う。
基本は無色
有色を使うと色が濃くなると考え、次のように分けます。
- 基本→無色
- 小傷が目立つ箇所→有色(※極力有色は使わない)
僕が話を聞いたオールデンファンも、使用するクリームは違えど、基本無色なのは共通していました。
無色のオススメクリーム
Collonil(コロニル)「シュプリームクリームデラックス」
コードバンはもちろん、カーフにも使えます。
伸びが良くて使いやすく、香りもきつくないので、「とりあえず一つ」と言われれば、こちらがオススメ!
SAPHIR Noir(サフィール ノワール)「コードバンクリーム」
コードバン専用ということもあり、栄養補給ならこちらがオススメ。
油分が抜けやすいコードバンに、的確に油分や栄養を与えてくれます。
既に何かクリームを持っていて、「さらにコードバン用に」ということなら、こちらがオススメ。
シュプリームクリームデラックスと両方持っておいて、気分で使い分けるのも楽しいです。
有色のオススメクリーム
M.MOWBRAY(M.モゥブレィ)「クリームナチュラーレ」
R&Dさんのカラー別お手入れを見て購入しました。
途中でパッケージが変わり、現行品は向かって右側です。
靴の色に合わせて購入してください。
Brift H(ブリフトアッシュ)「THE CREAM」
靴磨き職人さんでも愛用者が多い、オススメクリームです。
少し高いのと、買える場所が限られていますが、こだわる方はぜひ。
ブリフトアッシュ代表・長谷川裕也さんの本も超オススメ。
乾燥が疑われる時は、先にデリケートクリーム!
シミになるのを防ぎながら、栄養を与えます。
ただツヤは出ないので、後で乳化性を塗ります。
製品によって成分は異なりますが、僕はモウブレイを使っています。
リーズナブルですし、革の小物・鞄等にもガンガン使えます。
プレメンテナンスにも使うので、一個は持っておいて損はありません!
塗布用ブラシ
ブラシではなく指で塗る方も多いですが、僕は手が汚れるのを避けるため使っています。
サーッと塗り広げやすいですし、小さな隙間にも塗れるので便利。
- M.MOWBRAY ペネトレイトブラシがオススメ。
- 靴の色の数だけ揃えます。色が移るからです。
- 何度か使って硬くなったら洗います。
5.かっさ棒で艶を出す!
目的
- 革を平らにして、艶を取り戻します。
やり方
- 靴に少量のクリームを塗って、滑りを良くする
→かっさ棒を押し当てて擦る
→豚毛ブラシでブラッシング
これを何度か繰り返します。 - 靴磨きの度にやる必要はありません。
道具・個数
- 全足共通で1個。
- クリームが付くので、違う色の靴にそのまま使わないように注意。拭いたり洗ったりします。
- アビィ・レザースティックが有名ですが、価格も使いやすさも「かっさ棒」が断然オススメ。
6.豚毛ブラシでブラッシング!
目的
- クリームを均一に伸ばし、余分なクリームを取り除き、クリームを刷り込む。
- ステップ2(ホコリ落とし)とは違う目的です。
やり方
- ガシガシとブラッシング。
道具・個数
- 「豚」毛ブラシを靴の色の数だけ揃えます。色が移るからです。
- Zapatro(サパトロ)等、コシのあるブラシが良いです。
- 人気の江戸屋とBootBlack(ブートブラック)のコラボもあります。
7.グローブクロスで仕上げる!
目的
- ツヤを出し、余分なクリームを取ります。
- 特に有色クリームを使った時は、靴の履き口をしっかり拭きます。
やり方
- 全体を優しく拭きます。
道具・個数
- 靴の色の数だけ揃えます。色が移るからです。
- M.モウブレイ・グローブクロスを使っています。
たまにレザーソールのお手入れも
靴磨きの度に行う必要はありませんが、ソールが毛羽立ってきたら行います。
- カーフの靴磨き
- 履き下ろす際のプレメンテナンス
- 保管方法
- 修理
などは、「Aldenのメンテナンス完全ガイド」にまとめました。