革靴のトゥスチールのメリット・デメリット・種類を徹底解説!
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スチールを付けるべきか問題!
以前、「ハーフラバーを貼るべきか問題」について解説しました。
そしてハーフラバー同様、悩ましいのが「スチールを付けるべきか問題」!
そもそも「スチール」とは?
スチールとは、トゥスチール(トゥスティール)のことで、革靴のつま先に付ける厚さ数mmの金属です。
上の画像の「ビンテージスチール(ヴィンテージスチール)」をイメージする方も多いはずですが、これはトゥスチールの一種に過ぎません。
後ほどご紹介する通り、トゥスチールには色んな種類があります!
トゥスチールを付けるメリット・デメリット!
メリット!
- つま先が減るのを防ぐ(摩耗防止)。←これが最大のメリット!
- ハーフラバーを貼った場合、つま先が削れてベロンベロンに剥がれるのを防ぐ。
- 格好良い(逆に、格好悪いという意見もあり)。
オールデンのような革靴は、新しい内は「返り」(しなり)が悪いです。そのため、つま先が激しく摩耗します(減ります)。
そこで、トゥスチールを入れることで、つま先の摩耗を防止・軽減するわけです!
「スチールは入れず、削れる度にレザー・ラバー素材で補修する」という考え方もあり得ますが、結構な速度で削れます。
となると、結構な費用・時間・労力が必要。
また、ウェルトまで傷めてしまうと、通常のオールソールより高額になります。
よく言われるデメリット!
- 滑りやすくなる。
- カチカチ金属音がする。
- 床が傷つく。
- 水に濡れると錆びる。
- 感触が損なわれる。
- 美観が損なわれる。
どんな種類がある?
厳密な分類ではありませんが、3種類ご紹介します!
- ビンテージスチール(トゥを削る埋め込み式)
- トライアンフスチール(トゥを削る埋め込み式or非埋め込み式)
- ラコタオリジナル・トゥプロテクター(非埋め込み式)
①ビンテージスチール(トゥを削る埋め込み式)
ソールのつま先を少し削り、そこに埋め込みます。
段差がないフラットな仕上がり!
前・横からはほとんど分かりません。
②トライアンフスチール(トゥを削る埋め込み式or非埋め込み式)
色々種類がありますが、施工方法には2種類あります(※ネーミングは自分で考えました)。
- ビンテージスチール同様、ソールを削って入れる「埋め込み式」
扇型(台形)のゴールドタイプをよく見ます。
ビンテージスチールより面積が広く、多少滑りやすいかもしれません。
ちなみに、ゴールドはメッキなので、剥がれるとシルバーになるようです。 - ソールを削らずに装着(固定)する「非埋め込み式」
埋め込み式よりソール保護には優れる反面、歩く時の違和感が大きいようです。
こちらは、非埋め込み式のジェリービーンズ。
3.ラコタオリジナル・トゥプロテクター(非埋め込み式)
ご存知ラコタハウスさんは、ラコタオリジナルの「トウプロテクター」(非埋め込み式)として展開!
他のスチールよりも滑りにくく、金属音が響きにくいのが嬉しいです。
小さく・薄いので、非常に目立ちにくい!
オールデンの美観を損ねない「オールデンファースト」は、さすが輸入総代理店!
金属がつま先ギリギリに付いていない分、ソールの先端が削れます。
ただ、「ある程度削れると削れにくくなる」という話も聞いたことがあります。
また、つま先ギリギリに付いていない分、「こちらの方が歩きやすい」というオールデンファンもいます!
付けるタイミングは?
未使用時がオススメです!
そもそも下ろしたてが一番削れやすいですし、ある程度削れた後だと、革の継ぎ足し代が必要になります。
費用は?
一般的には、埋め込み式の方が高額。ただ、具体的な金額はショップ次第です。
埋め込み式:3,000円〜5,000円(税別)、非埋め込み式:2,000円〜3,000円(税別)前後という印象です。
トゥスチールの交換も必要!
スチール自体が摩耗するため、先端がレザーソールに達する頃に交換。
写真の靴は、そろそろ交換が必要です。この段階なら、革を継ぎ足して再びスチールを入れれば済みます。
僕の考え!
必ず未使用時にビンテージスチール又はジェリービーンズを付けます!
中古で購入した場合も、すぐに付けます。
理由は、摩耗防止と、度々補修に行くのが面倒だからです。
デメリットについてはどう考える?
- 滑りやすくなる。
→特に滑りやすいと感じたことはありません。ただ、つま先から降りる階段等は要注意です。 - カチカチ金属音がする。
→僕自身は気にならず、周りに迷惑が掛かる程では無いかと…。 - 床が傷つく。
→これは考えたことがないのですが、「床が傷つくから入れない」というのは考えていません。 - 水に濡れると錆びる。
→基本的にオールデンで濡れることが無いのと、錆びても気になりません。 - 感触が損なわれる。
→確かに、後ろに蹴る時に金属の感触はあります。好き嫌いの問題ですが、僕は大丈夫です。 - 美観が損なわれる。
→特に格好良いとも悪いとも思いません。
結局は、総合考慮!
個人的には、余程強い「付けない理由」が無ければ、未使用時に付けるのがオススメ!
種類は悩みますが、強いこだわりが無い限り、「信頼できて、かつ、通いやすいショップで取り扱いのあるスチール」がオススメです!
まず、信頼できることが大前提。どんなに安かったり、スチール自体が高品質でも、取り付け方や対応が悪いのはNG。大切な革靴ですから。
また、交通費・送料も侮れませんし、郵送の場合は発送の手間も掛かるので、通いやすい方が良いです。
ただ、「近所に信頼できるショップが無い」という場合は、評判の良いショップに郵送でお願いするのもオススメです!
僕はいつも郵送でお願いしています!
まとめ
革靴の「スチールを付けるか問題」について、メリット・デメリット、種類の解説、そして僕の考えをご紹介しました!