Aldenのヒールとウェルトの組み合わせ全パターンを解説!|オールデン初心者に捧げるまとめ#13
「オールデン初心者に捧げるまとめ」とは?
主に「Alden(オールデン)に興味を持って3年以下の方」(便宜上「初心者」と呼びます。)に向けて書いています。
ヒールの大きさとウェルトの長さの関係!
「ウェルト(ウエルト)の形状には3種類、長さには2種類ある」とご紹介しました。
今回は、「ヒールの大きさとウェルトの長さの関係」を解説します!
ヒールは基本的に2種類!
- ラージヒール:アッパーよりもヒールが大きいもの(アッパーとほぼ同じ大きさも含む)。
- スモールヒール:アッパーよりもヒールが小さいもの。ヒールがアッパーの下に隠れるような形。
スモールヒールはアッパーより小さいので、「スモールヒール×360度ウェルトは物理的に不可能」というのは分かります。
じゃあラージヒールは必ず360度かというと、実は「ラージヒール×270度ウェルト」も存在!
表にすると・・・
360度ウェルト | 270度ウェルト | |
---|---|---|
ラージヒール | ◯ | ◯ |
スモールヒール | ✕ | ◯ |
では、1つずつ見ていきましょう!
1.ラージヒール×360度ウェルト→有る!
ラージヒールです。そして、厚みのあるウェルトを裂き、上部をアッパーの側面に沿わせた「リバースウェルト」が、「360度」靴の周りに付いています。
バリー・ロングウイングチップ(975,9751)、バリー・プレーントゥ(990,9901)といった代表的モデルに採用され、非常に馴染みがあります。
2.ラージヒール×270度ウェルト→有る!
僕は「ラージで270度」というのがイメージできず、「存在しない」と思っていました。しかし、存在します!
間違いなく「ラージヒール」。そして、ウェルトの中央部に山状の盛り上がりを設けた「ストームウェルト」。
ところが・・・
ウェルトがヒールの前で途切れています!つまり、「270度ストームウェルト」なんです!
じゃあ、ヒールの周りはどうなっているかというと・・・
フラットウェルトになってます!
「それ、結果的に360度ウェルトやん!」と言いたくなりますが、あくまでも「270度ストームウェルト」!
AC-2(マホガニーNST)も「ラージヒール×270度ストームウェルト」です。
3.スモールヒール×360度ウェルト→無い!
スモールヒールはアッパーより小さいので、物理的に不可能!
4.スモールヒール×270度ウェルト→有る!
平らな「フラットウェルト」が、ヒール手前まで「270度」付いています。
アバディーン・NST(2210,2211)、アバディーン・ストレートチップ(2160,2161)といったモデルに採用され、これも馴染みがあります。
結局何パターンあるのか?
総括すると、ウェルトの形状3種類×ウェルトの長さ2種類×ヒールの大きさ2種類=12パターンになります。
しかし、「スモールヒール×360度ウェルト」は物理的に不可能(よって形状別の3パターン消滅)。この時点で9パターンまで減りますし、その中でも未確認のパターンもあります。
したがって、普段目にする組み合わせは、数パターンになると思います!
まとめ
2種類のヒールの大きさと、2種類のウェルトの長さの関係について解説しました!存在しないのは、スモールヒール×360度ウェルトのみです!