オールデン色味比較!エイジングした濃いウイスキーvs最近の濃いウイスキー!
ウイスキーに関する素朴な疑問。
以前、Alden(オールデン)の「ウイスキーコードバンは年々濃くなっている印象で、特に昨年終わり頃からは明らかに濃い」という話を書きました。
他方で、「ウイスキーコードバンは、エイジングによって濃くなる」と言われています。
そこで一つの疑問が湧きます。
エイジングによって濃くなったウイスキーと、最近の濃いウイスキーは、同じ色味なのだろうか?
僕はここを曖昧に考えて、「昔の薄いウイスキーも、エイジングしたら最近のと一緒なんじゃない?」と思っていました。果たしてこの考えは正しいのでしょうか?NASAが秘密裏に調査しているとも言われるこの問題について、検証してみました。
参加ラインナップ!
左から、①2016年12月製UチップD6618。この写真の時は使用数回程度なので、エイジングは進んでいません。
②2001年4月製AF1(99358)。サドル部分はマホガニーなので、それ以外の部分を見ます。
③2010年8月製ロングウイング97891。
③2012年5月製ローファー96230。
Uチップ以外は、濃くなったと言われる「前」の時代のウイスキーです。
便宜上、最近の濃いウイスキー(2016年終盤〜)を「ダークウイスキー」、それ以前を「ライトウイスキー」と呼びます。ライトの中でも変化はあるのですが、あくまでもこの記事ではそう呼びます。
もちろん、どちらが良いという評価ではありません。ダークウイスキーが好みと仰る方もいらっしゃいますし、あくまでも「色味比較」とご理解ください!
まずは、エイジング「後」のライトウイスキー!
どちらもそれなりに使用され、濃くなっています。濃いオレンジという感じでしょうか。製造時期は11年も違うのですが、エイジングした色味は実によく似ています。インスタでよく見かける「エイジング・ウイスキー」はこんな感じですね。
次に、エイジング「前」と「後」のライトウイスキーを比較!
製造時期的には、AF1→ロングウイング→ローファーの順。ロングウイングは未使用なので、「これがエイジングするとAF1やローファーのような色味に変化していくんだなぁ」と予想されます。
ここで核心に迫ります!エイジング「後」のライトウイスキーとダークウイスキーは同じなのでしょうか!?
なんと、全然違います!ダークウイスキーの濃さと、エイジングによる濃さは別物!つまり、「最近のウイスキーって濃いよね」という場合の「濃い」は、「エイジングしたウイスキーみたいに濃い」とは違う、独自の色味であることが分かります!
四足並べます!
左から製造時期が古い順です。左3つは同じ系統の色味で、Uチップだけが独特であることが分かります!
陽に当たると、ダークウイスキーが一番透き通って見えます。
雑感。
今までは、「ダークウイスキーは最初からエイジングしたみたいになってるから、折角のエイジングが楽しめない」と思っていました。しかし並べてみると、エイジングの濃さとダークウイスキーの濃さが違うのは一目瞭然!ということは、ダークウイスキーはダークウイスキーのエイジングがあるわけです!
ダークウイスキーの歴史はまだ浅いので、どんなエイジングを遂げるかは分かりませんが、これは非常に楽しみです。
そしてこうやって比較することで、ダークウイスキーは、ライトウイスキーとは違う魅力を持っていることがハッキリ分かりました。「エイジングによって濃くなったウイスキーと、最近の濃いウイスキーは同じ色味」と思っていた自分を恥じます!
なんと素晴らしき、ウイスキーコードバンの世界!
まとめ
エイジングによって濃くなったウイスキーと、最近の濃いウイスキーは、同じ色味なのだろうか?という問題について、4足のウイスキーを使って比較しました。その結果、エイジングしたウイスキーと最近のウイスキーは別物であることが分かりました!