【まとめ】MACKINTOSH(マッキントッシュ)関連4ブランドの特長や関係を徹底解説!
マッキントッシュ関連ブランドは4つ存在!
・MACKINTOSH(マッキントッシュ)(以下「本家マッキントッシュ」)
・MACKINTOSH PHILOSOPHY(マッキントッシュ フィロソフィー)(以下「フィロソフィー」)
・Traditional Weatherwear(トラディショナル ウェザーウェア)(以下「トラディショナル」)
・MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュ ロンドン)(以下「ロンドン」)
いずれもメンズ・レディースが展開されています。
それでは、正直混乱しやすい4ブランドを一挙に解説します!
MACKINTOSH(マッキントッシュ)とは?
画像出典:八木通商HP
英国を代表するアウターウェアブランド。ゴム引きコートをはじめ、クラシックでありながら時代性のあるコレクションを展開しています。(八木通商HPより引用)
1823年設立、約200年の歴史を誇るブランドで、本家本元です。
MACKINTOSH PHILOSOPHY(マッキントッシュフィロソフィー)とは?
英国を代表する老舗ブランド、マッキントッシュ。そのセカンドラインとして誕生したマッキントッシュ フィロソフィーは、マッキントッシュのモノづくりの精神とクラシックで時代性のあるスタイルを受け継いだトータルコレクションです。(MACKINTOSH PHILOSOPHY HPより引用)
2007年秋冬からスタートしたブランドで、「世界初のト-タルブランド」と説明されています。
コートはもちろん、スーツ、ネクタイ、時計、靴、バッグなど、オン・オフ問わず様々な商品が展開されています。
TROTTER(トロッター)シリーズのジャケットやシャツも有名です。
セカンドラインというだけあって、マッキントッシュのように高額ではなく、敷居が低いです。
2015年秋冬以降は本家マッキントッシュも服や靴を展開していますが、それ以前から様々なアイテムを展開していました。
僕もマッキントッシュを購入する前はフィロソフィーにハマりまくっており、コート、ジャケット、パンツ、シャツ等をよく買いました。
全国の百貨店等に入っており、店頭で実際に見て買いやすいブランドです。
Traditional Weatherwear(トラディショナルウェザーウェア)とは?
画像出典:Traditional Weatherwear HP
1974年にゴム引きコートからスタートした英国マッキントッシュ社のブランドで、現在はアウターウェアを中心に、英国の伝統と今の気分を感じさせるコレクションをリリースしています。(Traditional Weatherwear HPより引用)
英国マッキントッシュ社の旧名でもある往年のブランドレーベルを、2007年に復刻したことが始まり。
キルティングやジャケットコート等、英国のトラッドスタイルをベースにしたアウターや、カジュアルアイテムが揃っています。
画像出典:Traditional Weatherwear HP
「ウェザーウェア」というだけあって、このオシャレな傘も有名です。
フィロソフィーやロンドンとは異なり、百貨店に多数のショップを構える形ではなく、セレクトショップなどで取り扱いがあります。旗艦店は数えるほどです。
僕は一時期、CHRYSTON(クリストン)という3シーズンコートを着倒しており、今でも春秋コートを持っています。
MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュロンドン)とは?
画像出典:三陽商会HP
「マッキントッシュ」のDNAを受け継ぎながら、アウターウエアだけでなく日常のあらゆるシーンにフィットするオーセンティックなコレクションをトータルで提案。英国のトラッドテイストに基づきながらも、シンプルで上質なファッション性の高いコレクションです。(MACKINTOSH LONDON HPより引用)
三陽商会が40年以上にわたってライセンス生産してきた「バーバリーロンドン」が2015年6月末で契約終了することに伴い、2015年秋からスタートした新ライセンスブランド。
ブランド立ち上げ時のプレスリリースによれば、ターゲットは「45才以上の男女」とされています。
フィロソフィー同様、百貨店等で広く展開されています。
4ブランドの関係性をまとめてみました!
アパレル業界については素人なのですが、色々調べてみたので、自分なりにまとめてみます。
画像出典:tony akapicka
取り扱いが分かれている!
・本家マッキントッシュ、トラディショナル
→八木通商
・フィロソフィー、ロンドン
→三陽商会
マッキントッシュ系列でありながら、取り扱いが分かれています。
フィロソフィーとロンドンはライセンスブランド!
三陽商会が展開するフィロソフィーとロンドンは、「ライセンスブランド」。
ライセンスブランドとは何かというと、
ファッションビジネスにおけるライセンス事業とは、ざっくり言ってしまえば、いわゆる「ブランド貸し」だ。
ある企業が持つブランドを、別の企業が契約を通じて借り受けるような格好で、商品を開発・販売する仕組みを指すことが多い。ブランドを借りる側は売り上げに応じたブランド利用料(ロイヤルティー)を支払う。(Fashionsnap.comより引用)
つまり、フィロソフィー&ロンドンは、三陽商会が「マッキントッシュ」というブランド名を使いながら、日本人の好みに合わせた製品を作ったり、自社の販売ノウハウを用いることで売上を上げる。
他方、マッキントッシュとしても、日本企業が販売してくれることでブランドが広がるし、ロイヤリティも入る。
そういう仕組みだと理解しました。
そう考えると、フィロソフィー・ロンドンが、百貨店を中心に手広く展開するのに対し、本家マッキントッシュ・トラディショナルが少数の旗艦店とセレクトショップを中心に展開するという手法の違いを理解できます。
ロンドンスタートの背景
ロンドンスタートにあたり、三陽商会は英国マッキントッシュとライセンス契約を締結したようです。
そして、その英国マッキントッシュというのは、本家マッキントッシュを扱う八木通商の関連子会社!
つまり三陽商会が八木通商を差し置いて英国マッキントッシュと契約したのではなく、当然親会社である八木通商の判断が影響していたはずです。
現に八木通商の社長が次のように話されています。
「マッキントッシュ ロンドン」については、正直言うと私自身、最初はライセンスをやる気持ちは低かったんです。でも、三陽商会の首脳陣がとても熱心で何度も話し合い(Fashionsnap.comより引用)
つまり、「八木通商・三陽商会間で話し合いが持たれた結果、八木通商の子会社である英国マッキントッシュと三陽商会とのライセンス契約が成立した」という構図のようです。
本家マッキントッシュとロンドンは対立関係にあるのかなと勝手に想像していましたが、実はそういう話ではなく、八木通商・三陽商会双方の発展を目指した戦略だったようです。
各ブランドは想定ターゲットも違うようですし、それぞれ別のポジションを取っているようです。
本家マッキントッシュから入った方は、おそらく今も本家マッキントッシュを好んでいるでしょうし、百貨店でロンドンを見て、初めてマッキントッシュというブランドを知った方は、ロンドンを好む傾向にある気がします。
まとめ
正直混乱しがちな、マッキントッシュ関連の4ブランドについて解説しました!